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それぞれの想いは交差し、物語を紡ぐ。
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「……まさか、な……」

帰路。あの異形の者について、改めて考える。
……遥か過去の記憶。忌々しい記憶の中に、あれに似た存在があった。
いや、だがそれはありえない。そもそもその存在自体が葬られたはず。
……では、あれは一体何だというのだ……?



「あ、おかえりなさい!」

玄関に入ると、すぐに雪乃が迎えてくれた。

「ただいま。ようやく決着が付いたよ。」
「それはよかった……随分と長引いていたみたいなので、どうなるかと思っていました……」

雪乃が安心した表情を見せる。確かに今回は事が長引いていた。
何度か共に戦いに行った時もあった。

「心配させてしまったようだな。すまない。」
「いえ、大丈夫です。それよりも……」
「咲耶ちゃ~ん!大丈夫だった?」

後ろから急に幽羅が現れた。
我が出ている間に帰ってきていたのだろうか。

「ああ、なんとかな。それよりも幽羅、何時帰ってきた?」
「んーと、一時間ぐらい前。」
「……そうか。まぁいい……少し休んでから食事にする。」
「あ、はい。」
「はぁ~い。」

少し足元がふら付く。大分消耗してしまったようだ。
無理もない、あんなものを相手するとは、正直予想外だった。
まぁ……今の我がもうこれ以上考える事はないだろう。
今はゆっくりと休むべきだ……
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