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それぞれの想いは交差し、物語を紡ぐ。
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「ここは何時も賑わっているな……」

エリアスの街を歩く。中心にある大通りは、何時も人で賑わっている。
この大陸の中心とも言える街……いや、都市と言うべきか。
第二大陸にも大きな街はあった。だが、こことは雰囲気が少々違っていた。
……今は、どうなっているだろうか。離れてからそれなりに時間が経っている。
まぁ、大して変わらないとは思うがな……あそこは、そう言う場所だ。
特に考えも無く進んでいると、フリーマーケットと書かれた看板の前に立っていた幽羅を見つけた。

「買い物か?幽羅。」
「あれ、咲耶ちゃん?どうしたの?」
「何、少し散歩にな。」

様々な物がここに集まるせいか、通り以上に人が集まっている。

「そっちは何か探していたのか?」
「あたしはちょっと立ち寄ってみただけ。そろそろ戻ろうかなぁって思ってた。」
「そうか。我はもう少し歩いてみるよ。」
「うん、分かったよ~。」

幽羅と別れ、再度大通りへ。行き交う人々の中に、時折人以外の気配が混じる。
神族と魔族、どちらも人に紛れて活動している。
案外、世界の構造と言うのは似ているのかもしれないな。
精霊界に関しては全くの別物ではあるが……まぁ、元より精霊はその立場が違う……今更な話だ。

「……役割を果たす、か。」

それに今、我は人間とほぼ同じだ。能力や身体の強さこそ違えど、貫かれたのなら死ぬ。
その中で、今は与えられた役割を果たすだけだ。
あの黒い魔物……その根源を見つけ、探る。あれは本来、神界や魔界でしか存在しないはずだ。
……だが、エアリナの事もある。運良く生き残った奴がこちらに来たか……

「油断は出来ないな……全く、面倒な事を押し付ける……」

……神王め、本当は面倒だから我に押し付けたのではあるまいな……
まぁ、おかげでこの世界を深く知る事が出来た、悪い話では無かったと言う事なんだろう。
また、街並みを歩く。こうしてただ歩くのも、やはりいいものだ。
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