それぞれの想いは交差し、物語を紡ぐ。
「う~ん……」
鏡の前で唸る僕。
あの一件以来、特に体調が悪くなる事もないし、これといった変化はない。
ただ外見は大きく変わった。それは、髪と瞳。あ、耳は……人の方がいいかな。やっぱり。
「本当に真っ白だなぁ……」
あの時見た、あの子の髪の色。
真っ白な綺麗な髪……が、そのままこっちに影響してる。
全然印象違うよね、これって……
それに、瞳の色……僕の目は元々青かった。
あの子の目は赤だったから、それが混ざって紫になったのかな。
「どうした羽衣?」
「あ、いえ……ちょっと髪の色が気になって。」
「ああ……確かに。何かの影響か?」
「いや、多分違うと思います。僕と一つになった時に何かあったのかも。」
多分、これで問題になるような事にはならないと思うけど……
「ふむ……まぁ、外見上の変化だけならまだいいな。だが、もしも体に何か変な事があったら、
その時はすぐに言ってくれ。何とか対処してみよう。」
「はい、ありがとうございます。」
咲耶様は心配してくれている。
嬉しいんだけど……咲耶様って、外見は殆ど気にしない人なのかな?
まぁあの性格のせいなのかな……すっごい厳しい人だろうし……
「羽~衣~ちゃん!」
「あ、幽羅さん?」
「む、そんな呼び方しなくてもいいのに~。」
「いえ、ちょっと……あの、何か?」
幽羅さんは……なんと言うか、精霊なんだけどそんな感じがしないというか……
「んとね、羽衣ちゃんの髪が白くなったから、何か別のお洋服でもあった方がいいかな~って。」
「服ですか……」
僕が持っているのは、赤いドレスのような服と、戦う時に着る専用の服。
どちらも神界で貰った服で、それ以外は特になかった。
まぁ僕だって女の子だし、今度は今の自分にあった服が欲しいのもあるけど……
「ねね、今からちょっと買いに行かない?」
「え?」
「新しいお洋服買いに!ねっ、行こう!」
「あわわ……」
引っ張られるような形で幽羅さんについていく。
……幽羅さん、その格好のままで行くのかな。
やって来たのはエリアス王国街。
幽羅さん曰く、とってもいいお店があるんだとか。
「ここだよ~!」
「うわぁ……大きいお店なんですね。」
「うん。かわいいのからかっこいいのまで、いろいろあるんだよ!」
随分と大きなお店だった。
ここは服以外にも何か売ってるみたいだけど……
「……あ、でもお金は大丈夫なんですか?」
「そこはそれ、咲耶ちゃんが何とかしてくれるから。」
「……いいんですか?本当に……」
何だか心配になってきた……と言うか、咲耶様知ってるのかな……?
「あら、ゆーちゃんじゃない。今日は何を買いに来たの?」
「んとね~、今日は私のじゃないんだ~。」
「と言うと……そちらの子かしら?」
何だか凄い綺麗なお姉さんだ……ここのお店の人……
「え?あ、はい。一応……幽羅さん、お知り合いですか?」
「んふふ~、私は常連さんだからね~。」
何というか、幽羅さんは精霊……にしては、この世界の事に馴染んでいると言うか。
咲耶様があんまり興味ないだけって可能性もあるけど。
「貴方、名前はなんていうの?」
「神楽火羽衣です。」
「羽衣ちゃんか……うん、わかった。それじゃあ、貴方にぴったりの服を探してみるわ。」
「お願いします。」
そう言って、その店員の人は店の奥の方に入っていった。
入ってみてわかったのは、やっぱりこのお店がとても大きい事。
「それにしても、大きいお店ですよね。」
「そうだね~。何でも、世界一のファッションショップらしいよ。」
「確かにこれだけ大きければ……」
服、装飾品、化粧品その他諸々……
これだけあれば、世界一って言ってもおかしくないと思う。
「お待たせ~。季節が季節だから、こんなのはどうかしら?」
「おぉ~っ!かわいいなぁ~。」
「今のその服が結構目立つから、こっちもそれなりに可愛らしいものを選んでみたわ。」
綺麗に折りたたまれた服を渡される。夏服かな?
「わぁ……試しに着てみてもいいですか?」
「もちろんよ。さ、こっちよ。」
更衣室に案内されて、僕は渡された服を着てみる事にした。
元がドレスだっただけに、この服は軽くて動きやすい。
まだ少し暑いし、丁度いいくらいかも。
「羽衣ちゃ~ん、いいかな~?」
「あ、はーい!」
さっくりと着替えを済ませて、カーテンを開く。
「うん、私の思った通りね。似合ってるわよ?」
「すっごく可愛いよ!」
「そ、そうですか……?」
上は薄手のシャツで、白をベースにワンポイントで胸に赤い花が描いてある。
下は短いジーンズで動きやすい。ベルトはちょっと派手な物。
「若さを生かしたライトカジュアル、なーんてね。」
「うんうん、元がドレスだから、こういうのもいいと思うよ!」
「あ……はい!」
「さて、これはお買い上げかしら?値段はそんなに高くないわよ。」
ふと、服についていた値札を見る。
あ、そんなに高くない。なら……
「値段は~……あ、ほんとだ。それじゃ買うよ~!」
「ありがとね。それじゃあ、他にも見ていく?」
「羽衣ちゃん、どうする?」
うーん、あんまりお金を使うのは気になるけど……
こんな機会、あんまりなさそうだからなぁ……
ここはちょっと欲張ってみようかな。
「えと……いいですか?」
「もちろんだよ~!」
何だかちょっと恥ずかしいけど、とりあえず他のお洋服も見る事にした。
いっぱいあるから、迷うなぁ……
「ねぇねぇ、こういうのも似合うんじゃないかなぁ?」
「え?あ、い、いや……それはちょっと恥ずかしい、です……」
「んー、そうかなぁ……」
……いやぁ、そんなに露出の多い服は誰だって恥ずかしくなると思います……
鏡の前で唸る僕。
あの一件以来、特に体調が悪くなる事もないし、これといった変化はない。
ただ外見は大きく変わった。それは、髪と瞳。あ、耳は……人の方がいいかな。やっぱり。
「本当に真っ白だなぁ……」
あの時見た、あの子の髪の色。
真っ白な綺麗な髪……が、そのままこっちに影響してる。
全然印象違うよね、これって……
それに、瞳の色……僕の目は元々青かった。
あの子の目は赤だったから、それが混ざって紫になったのかな。
「どうした羽衣?」
「あ、いえ……ちょっと髪の色が気になって。」
「ああ……確かに。何かの影響か?」
「いや、多分違うと思います。僕と一つになった時に何かあったのかも。」
多分、これで問題になるような事にはならないと思うけど……
「ふむ……まぁ、外見上の変化だけならまだいいな。だが、もしも体に何か変な事があったら、
その時はすぐに言ってくれ。何とか対処してみよう。」
「はい、ありがとうございます。」
咲耶様は心配してくれている。
嬉しいんだけど……咲耶様って、外見は殆ど気にしない人なのかな?
まぁあの性格のせいなのかな……すっごい厳しい人だろうし……
「羽~衣~ちゃん!」
「あ、幽羅さん?」
「む、そんな呼び方しなくてもいいのに~。」
「いえ、ちょっと……あの、何か?」
幽羅さんは……なんと言うか、精霊なんだけどそんな感じがしないというか……
「んとね、羽衣ちゃんの髪が白くなったから、何か別のお洋服でもあった方がいいかな~って。」
「服ですか……」
僕が持っているのは、赤いドレスのような服と、戦う時に着る専用の服。
どちらも神界で貰った服で、それ以外は特になかった。
まぁ僕だって女の子だし、今度は今の自分にあった服が欲しいのもあるけど……
「ねね、今からちょっと買いに行かない?」
「え?」
「新しいお洋服買いに!ねっ、行こう!」
「あわわ……」
引っ張られるような形で幽羅さんについていく。
……幽羅さん、その格好のままで行くのかな。
やって来たのはエリアス王国街。
幽羅さん曰く、とってもいいお店があるんだとか。
「ここだよ~!」
「うわぁ……大きいお店なんですね。」
「うん。かわいいのからかっこいいのまで、いろいろあるんだよ!」
随分と大きなお店だった。
ここは服以外にも何か売ってるみたいだけど……
「……あ、でもお金は大丈夫なんですか?」
「そこはそれ、咲耶ちゃんが何とかしてくれるから。」
「……いいんですか?本当に……」
何だか心配になってきた……と言うか、咲耶様知ってるのかな……?
「あら、ゆーちゃんじゃない。今日は何を買いに来たの?」
「んとね~、今日は私のじゃないんだ~。」
「と言うと……そちらの子かしら?」
何だか凄い綺麗なお姉さんだ……ここのお店の人……
「え?あ、はい。一応……幽羅さん、お知り合いですか?」
「んふふ~、私は常連さんだからね~。」
何というか、幽羅さんは精霊……にしては、この世界の事に馴染んでいると言うか。
咲耶様があんまり興味ないだけって可能性もあるけど。
「貴方、名前はなんていうの?」
「神楽火羽衣です。」
「羽衣ちゃんか……うん、わかった。それじゃあ、貴方にぴったりの服を探してみるわ。」
「お願いします。」
そう言って、その店員の人は店の奥の方に入っていった。
入ってみてわかったのは、やっぱりこのお店がとても大きい事。
「それにしても、大きいお店ですよね。」
「そうだね~。何でも、世界一のファッションショップらしいよ。」
「確かにこれだけ大きければ……」
服、装飾品、化粧品その他諸々……
これだけあれば、世界一って言ってもおかしくないと思う。
「お待たせ~。季節が季節だから、こんなのはどうかしら?」
「おぉ~っ!かわいいなぁ~。」
「今のその服が結構目立つから、こっちもそれなりに可愛らしいものを選んでみたわ。」
綺麗に折りたたまれた服を渡される。夏服かな?
「わぁ……試しに着てみてもいいですか?」
「もちろんよ。さ、こっちよ。」
更衣室に案内されて、僕は渡された服を着てみる事にした。
元がドレスだっただけに、この服は軽くて動きやすい。
まだ少し暑いし、丁度いいくらいかも。
「羽衣ちゃ~ん、いいかな~?」
「あ、はーい!」
さっくりと着替えを済ませて、カーテンを開く。
「うん、私の思った通りね。似合ってるわよ?」
「すっごく可愛いよ!」
「そ、そうですか……?」
上は薄手のシャツで、白をベースにワンポイントで胸に赤い花が描いてある。
下は短いジーンズで動きやすい。ベルトはちょっと派手な物。
「若さを生かしたライトカジュアル、なーんてね。」
「うんうん、元がドレスだから、こういうのもいいと思うよ!」
「あ……はい!」
「さて、これはお買い上げかしら?値段はそんなに高くないわよ。」
ふと、服についていた値札を見る。
あ、そんなに高くない。なら……
「値段は~……あ、ほんとだ。それじゃ買うよ~!」
「ありがとね。それじゃあ、他にも見ていく?」
「羽衣ちゃん、どうする?」
うーん、あんまりお金を使うのは気になるけど……
こんな機会、あんまりなさそうだからなぁ……
ここはちょっと欲張ってみようかな。
「えと……いいですか?」
「もちろんだよ~!」
何だかちょっと恥ずかしいけど、とりあえず他のお洋服も見る事にした。
いっぱいあるから、迷うなぁ……
「ねぇねぇ、こういうのも似合うんじゃないかなぁ?」
「え?あ、い、いや……それはちょっと恥ずかしい、です……」
「んー、そうかなぁ……」
……いやぁ、そんなに露出の多い服は誰だって恥ずかしくなると思います……
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