それぞれの想いは交差し、物語を紡ぐ。
「ふぅ……流石に疲れたな。」
「咲耶様、大丈夫ですか?」
一つ溜息をついた所に、羽衣が尋ねてきた。
今回ばかりはかなり力を使った。疲れも溜まっている。
「大丈夫だ。羽衣は何ともないか?」
「今の所は大丈夫です。あの子は……多分、二度と出て来る事はないと思います。」
「そうか……」
とりあえず、無事に館に帰る事が出来た。
雪乃と幽羅は久しぶりに動いたせいか、少し支度するとすぐに眠ってしまった。
「咲耶様、あの……」
「ん、何だ?」
我の部屋に向かおうとした時、羽衣が呼び止めた。
「……ありがとうございました。咲耶様のおかげで、僕……」
「気にするな……我は我のすべき事をしたまでの事。」
「それでも……です。」
そう言った羽衣は笑顔だった。
「……羽衣。御主は、これから険しい道を行く事になるだろう。
だが、恐れるな。御主は……一人ではないのだからな。」
「はいっ!」
「ふふっ、良い返事だ。」
その笑顔に、思わず我も自然と笑みが出る。
今回の一件で、羽衣との距離が一気に短くなった。
新しい家族とでも言うべきだろうか。
「さて……我は眠る事にしよう。羽衣はまだ眠れないか?」
「いえ、僕ももうそろそろ寝ますね。」
僅かに笑顔を見せる羽衣。もう、大丈夫だろう……
「そうか。では、お先に失礼しよう。」
「はい……おやすみなさい、咲耶様。」
「ああ、おやすみ。」
「……ふぅ。」
寝間着に着替えた我は、ふと自らの手を見る。
血は浄化した。だが……あの時間違いなく、そして躊躇いもなく羽衣の胸を貫いた。
確かに精神は別物であったが……肉体は同じのはずだ。
それなのに、我は……
「咲耶、考えすぎは良くないって言ったでしょ?」
「……戸を叩くぐらいの事はして欲しかったんだが、エアリナ。」
「叩いたわよ。でも聞いてないんだから、貴方。」
「むぅ……」
尋ねてきたのはエアリナだった。珍しく気配を感じられなかった……
「全く……貴方の悪い癖よ。」
「悪かったな。だがお前も知っているだろう?あの時の我を……」
「まぁね。でも、もう封印したじゃない、その能力は。」
そう、封印こそしている。そうでなければ今頃……
「だが影響を全て打ち消しているわけではない。戦いに戸惑いが無いのはその証拠だ。」
「……咲耶。いい加減にしないと自分で自分の身を滅ぼすわよ?」
「エアリナ……」
……気にしすぎているのか?我は、過去を……
「大丈夫よ。変に過去に触れようとしなければ。いっその事断ち切りなさい?」
「……難しいからこうして考えているんだろうが。」
「ま、そう言うだろうとは思ってたけど。」
エアリナは相変わらずだ。 少し気が抜ける。
「でもまぁ……この状況じゃそう思うのも無理ないわね。」
「ああ……」
「まぁ、あれよ。一つおっきい問題を解決したんだし、それは喜ぶべきじゃない?」
……確かに、その通りだ。
羽衣があのような形で己を受け入れる事が出来たと言うのは素直に喜ぶべきだ。
「……そうだな。ありがとう、少し楽になった。」
「ううん、いいの。それじゃあね。おやすみ、咲耶。」
そう言ってエアリナは部屋を出た。
「我もまだまだだな……」
もう少し、感情を持つべきかも知れない。
その当たりは、羽衣から学んだな……
部屋の明かりを消し、月明かりだけが部屋を包む。
そして我はゆっくりと眠りについた。
「咲耶様、大丈夫ですか?」
一つ溜息をついた所に、羽衣が尋ねてきた。
今回ばかりはかなり力を使った。疲れも溜まっている。
「大丈夫だ。羽衣は何ともないか?」
「今の所は大丈夫です。あの子は……多分、二度と出て来る事はないと思います。」
「そうか……」
とりあえず、無事に館に帰る事が出来た。
雪乃と幽羅は久しぶりに動いたせいか、少し支度するとすぐに眠ってしまった。
「咲耶様、あの……」
「ん、何だ?」
我の部屋に向かおうとした時、羽衣が呼び止めた。
「……ありがとうございました。咲耶様のおかげで、僕……」
「気にするな……我は我のすべき事をしたまでの事。」
「それでも……です。」
そう言った羽衣は笑顔だった。
「……羽衣。御主は、これから険しい道を行く事になるだろう。
だが、恐れるな。御主は……一人ではないのだからな。」
「はいっ!」
「ふふっ、良い返事だ。」
その笑顔に、思わず我も自然と笑みが出る。
今回の一件で、羽衣との距離が一気に短くなった。
新しい家族とでも言うべきだろうか。
「さて……我は眠る事にしよう。羽衣はまだ眠れないか?」
「いえ、僕ももうそろそろ寝ますね。」
僅かに笑顔を見せる羽衣。もう、大丈夫だろう……
「そうか。では、お先に失礼しよう。」
「はい……おやすみなさい、咲耶様。」
「ああ、おやすみ。」
「……ふぅ。」
寝間着に着替えた我は、ふと自らの手を見る。
血は浄化した。だが……あの時間違いなく、そして躊躇いもなく羽衣の胸を貫いた。
確かに精神は別物であったが……肉体は同じのはずだ。
それなのに、我は……
「咲耶、考えすぎは良くないって言ったでしょ?」
「……戸を叩くぐらいの事はして欲しかったんだが、エアリナ。」
「叩いたわよ。でも聞いてないんだから、貴方。」
「むぅ……」
尋ねてきたのはエアリナだった。珍しく気配を感じられなかった……
「全く……貴方の悪い癖よ。」
「悪かったな。だがお前も知っているだろう?あの時の我を……」
「まぁね。でも、もう封印したじゃない、その能力は。」
そう、封印こそしている。そうでなければ今頃……
「だが影響を全て打ち消しているわけではない。戦いに戸惑いが無いのはその証拠だ。」
「……咲耶。いい加減にしないと自分で自分の身を滅ぼすわよ?」
「エアリナ……」
……気にしすぎているのか?我は、過去を……
「大丈夫よ。変に過去に触れようとしなければ。いっその事断ち切りなさい?」
「……難しいからこうして考えているんだろうが。」
「ま、そう言うだろうとは思ってたけど。」
エアリナは相変わらずだ。 少し気が抜ける。
「でもまぁ……この状況じゃそう思うのも無理ないわね。」
「ああ……」
「まぁ、あれよ。一つおっきい問題を解決したんだし、それは喜ぶべきじゃない?」
……確かに、その通りだ。
羽衣があのような形で己を受け入れる事が出来たと言うのは素直に喜ぶべきだ。
「……そうだな。ありがとう、少し楽になった。」
「ううん、いいの。それじゃあね。おやすみ、咲耶。」
そう言ってエアリナは部屋を出た。
「我もまだまだだな……」
もう少し、感情を持つべきかも知れない。
その当たりは、羽衣から学んだな……
部屋の明かりを消し、月明かりだけが部屋を包む。
そして我はゆっくりと眠りについた。
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