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それぞれの想いは交差し、物語を紡ぐ。
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……咲耶様へ。
本来ならば直接お会いしてお話をしたかったのですがそうも行かないようです。
貴方が存在していた、そして今そこに居るであろう羽衣が住んでいた大陸。
そこの村で多くの人間が不審な死を遂げています。
原因はまだわかりませんが……恐らく、今世界に迫っている危機に何か関係があるのだと思います。
アオイチのあの場所に桜木の空間への門を一時的に開いておきます。
そこから第二大陸へ向かって下さい。私の使者を向かわせています。
どうか、よろしくお願いします……



「第二大陸……か。珍しいな。」
「第二大陸と言えば、咲耶様が元所属していた大陸ですよね?」
「そうだ。肉体を持ってここから始まり、神王殿の命でこの第一大陸に移動した。」

かつてはあの大陸で、人としての動き方を学んだ。
……今は、どのように変わっているんだろうか。

「そうだったんですか……大変だったんですね。それにしても、僕の名前を知ってるって誰だろう?」
「恐らく依頼者は神族だろうな。しかし、久々の故郷だな……」

肉体を持ったまま桜木の空間に戻る事になったのは初めてではない。
だが回数の多い事ではない。それに長居も出来ない。

「咲耶ちゃんの故郷かぁ……私も久しぶりだなぁ。」
「そうですね。私も前に一度行った以来は……」

二人は過去に空間に飛んだ事がある。その時は余り長い時間留まってはいなかったが……

「羽衣は初めてだろう?我が少しだけ案内しよう。」
「え?いいんですか?」
「ああ。少し程度なら大丈夫だろう。それに我も少し用があるからな。」

せっかく戻るのであれば少しあやつらにも会ってやらんとな……楽しみだ。



「よし、準備はいいな?」

全員がある程度の荷物と武器を持つ。
過去にも大陸を移動しての以来もあり、準備は万全だ。

「問題ないです。いつでも行けますよ。」
「大丈夫だよ!」
「何とかなると思います。」
「よし、では出発だ。」

目指すはアオイチ、桜木の湖。
我が最初にこの大陸に降り立った場所……
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